触れて、感じて、愛して欲しい本
書籍(中西進と読む「東海道中膝栗毛」)
装幀の仕事をする時に一番大切にしていることは、風合い。読者が手にしてくれた時に、平面では味わえない立体物である本の面白さを感じて欲しい。この本はカバーにテーラーという毛ばっだた用紙を使用している。シンプルなデザインだけれど、造本は仮フランス装、見返しにぐびきという用紙を使用し、天はアンカット、しおりも付けた。本好きの人に末永く愛してもらえる1冊になることを願っている。
上野かおる KAORU UENO